20021219(thu.) 13288/X
指輪ホテルの公演、nowhere Girl episode2の3日目。9月のepisode0から数えて全10公演全てが終了した。会場の作りに合わせて毎回脚本を書き直して来た羊屋白玉さんの演出は最後まで試行錯誤の繰り返しだったようだ。栗原音楽監督の曲作りにも同じことが言える。最終日に新しい譜面を4枚もらった。そういった意味で二人の息はとてもぴったりな様子だった。別の言い方をすると、本番ぎりぎりに作品を仕上げるという作業ペース、テンションの高め方がそっくりなのだ。だから二人の間ではすごく整合性がとれている。それによって役者や演奏者、つまり演じ手が煮詰めきる前のお茶目さを披露することになることも含め何だか足並みが揃ってしまう。案外バンドっぽい指輪ホテルと、案外劇団っぽい栗コーダー(by 川口義之)も逆にバランスがとれていたのかもしれない。
他にも白玉さんにすごく似てるなーと思う人がいる。コンテンポラリープロダクションの信藤さん。
俺の思う二人の共通点
・先ず外見が似ている。笑顔の感じとか。
ちょっとモジモジした話口調とか。のんびりした雰囲気とか。
・それでいてビシっと人を仕切る。
・たくさんの人を動かす。
・目の前にある題材を使っての感覚的、あるいは一期一会的な作風。 ・毒っ気ありつつ、基本的にポップ。
あの、いや、お二人のことを深く知っているわけでもないので、こんな分析も失礼ではあるのだけど、なんとなくそっくりだな〜と思ったもので。
9月の公演ではピアノと歌だった田中亜矢ちゃん(今月発売のサンレコ1月号で弾き語り録音のサンプルにされておった)が、11月にはナレーションと歌になり、今回は演技と歌になっていたのが印象的。舞台用のヘアメイクまで施して、あれよあれよと女優の仲間入り。そういう抜擢の仕方、枠にとらわれなさ、この辺が白玉さんのアーティストとしての強い武器だなと思った。
ちなみにプレイヤーとしての俺は終始あまりいいプレイが出来なかった。上記の理由もあるが、同時にいくつものことに気を使えないという、聖徳太子指数の低さも原因のひとつ。前にも似たようなことを書いたが、キューを見落とさないように集中する作業と、音楽を気持ちよく演奏するために思考を拡散させる作業がうまく両立できなかった。
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