20030324(mon.) 13383/X
イントゥ・アニメーション3を見に行った。アカデミー賞、短編アニメ賞、逃したての『頭山』を見た。すごくよかった。シジジーズと国本(武春)さんの浪曲が驚くほどよく合っていた。他にも気になる作品がいくつかあった。イベント全体はインディペンデントな乗りで、なんだかエビ天を思い出した。
さて主目的は自分が関わった『或る旅人の日記』のチェック。元々、WEBアニメーションとしてFlash上で440px×330pxで扱われたビットマップ画像が、4m×4m(くらいあったかな)のスクリーンにどう映るのか? 5畳ほどのウチの作業部屋で宅録した音が、キャパ500人くらいのホールでどう響くのか?
画質はもっとドットのカクカクが目立つかと思っていたけど意外と綺麗だった。なんでだろう〜?
音質はまあまあかなあ。ウチにあるマイクとオーディオインターフェースでデジパフォに録って、自分ミックスじゃあんなもんなのか。
ただ、歪まないようにと気を使ったところは大丈夫だったものの、まったく気にしていなかった、ピアノソロのところでちょっと歪んだ音になっていた。なんでだろう〜? フェードアウトの雑さが目立ったりしたし、やっぱりMAはちゃんとした所でやりたいなあ…。
……
ついでに『或る旅人の日記』の仕様について。
下記は昨年11月にU5さんとこのケショネアで調査してもらったインターネット回線速度の結果をグラフ化したもの。
ファイルサイズが大きいとそれだけロードに時間がかかるので、アクセスの減少に繋がるわけで、『或る旅人〜』のファイルをどの程度大きくしていいものか、自分なりに調査してみたわけですね。
WEB上での公開を前提にFlashで作ってはいるが、『或る旅人〜』は純粋なFlashアニメーションのように、ベジェ曲線で書いてそれをグニグニ動かしているわけではなく、鉛筆書きの原画をスキャンし、フォトショップで着色してビットマップ化した画像をFlashのフレーム上に一枚一枚並べている。いわゆるパラパラ漫画の手法がメイン。なので、本来ファイルサイズが恐ろしく小さい純正Flashアニメ(2分でだいたい1Mb前後)に比べ、かなり容量が大きくなる。
サウンドトラックの品質も当然容量に関わってくる。当初、ビットレートをMP3でステレオでは最下位の20kbpsで書き出す予定だったが、あまりに音が悪い。困ったな、もっといい音にしたいなあ。
そんなわけでケショネアで調査してもらったのが上記。この時点でもADSLは思ったより浸透していた。しかもショックウェーブのサイトにアクセスするような人ならその比率はもっと高いだろう。この結果を踏まえ、監督と制作サイドに相談して、オーディオは56kbpsでやらせてもらうことにした(それでもiTunesの標準音質、128kbpsの半分以下なのだが)。
これでさらにファイルサイズが大きくなり、2分ちょっとのムービーで、だいたい4Mb近くになった。1.5Mbpsフルに出ているADSLなら24秒でロード出来る計算なので、スポンサー広告が終わるまでにロードできてしまうが、例えばISDN(64kbps)なら8分24秒もかかることになる。アナログモデルならもっとだ。珈琲でも煎れながら気長に待ってもらうしかない。
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