昼、渋谷シネパレスで「クイール」舞台挨拶＆演奏。

既に２００件近い取材をこなしているというクイール役ラフィー君は、今日も２回の舞台挨拶の間に、紀伊国屋書店でサイン会ならぬ手形会、宮下公園では花見客と交流、と多忙な様子だったが、疲れた様子もなく、こちらが頭を撫でると尻尾を振ってお腹を見せてゴロンとすぐ横になった。無邪気だな。お前そういう奴か。オレがそんなに忙しかったら疲れてかなり無愛想になってると思う。

そんな「クイール」は、観客動員１００万人、興行収入２０億突破。イマイチ計算の仕方が分かんないが、日本映画としてはけっこうがんばっている方らしい。財布の重さでそれが実感できれば非常に楽しくなるんだけどな。

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夕方、恵比寿ROBOTで「或る旅人の日記」のDVD企画会議。

やあ念願のDVD化。マジで実現しそうな気配で音楽で関わった身として本当にうれしい。いろんな人に応援してもらったおかげだ。打ち合わせの様子だと特典含めかなり充実した内容になりそう。発売はちょい先になりそうだけど、これからもうひと仕事がんばんなきゃ。

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夜は代官山でその「或る旅人の日記」のパーティ。

いくつかのアニメーションフェスティバルで賞をもらった*らしい。ROBOT所属のクリエイター陣が集まって作者の加藤くんを祝福。昨日ジャムのMAでも会った野村さんはじめ作家の皆さん、ほどよく酒も入り、いい感じに熱く面白く、やー、刺激になりますね。

金城武とツーリング友達という社長の阿部さんに「ウチの嫁が武の大ファンなもので、あの、その…」と、業界のコネ的な何かを見いだせないものかとがんばった。帰って嫁にそのことを報告すると「そんなことより自分のこと売り込みなさいよ」と言われちまった。

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ラピュタアニメーションフェスティバル　最優秀賞
飛騨国際メルヘンアニメーションコンテスト　最優秀作品賞
アヌシー国際アニメーション映画祭　入選ノミネート中
広島国際アニメーションフェスティバル　エントリー中
ということらしい。

なかでもアヌシー。ノミネートってことで加藤くんは６月に渡仏するらしいが、なにか受賞できるといいですね。で「頭山」のようにアカデミーにもノミネートされないもんかなあ。

「クイール」、公開初日の舞台挨拶での演奏が好評だったのか、あさって、渋谷の映画館にまた呼ばれた。
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また喋らされるかもしれないので、今度はちょっとは気の利いたことが言えるように、そういえばまだ見てなかったこの映画を見ておくことにしよう。
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どうせなら大きい映画館で混雑している時に見てみたい。初日の舞台挨拶をやった有楽町の映画館はけっこう大きかったよな。
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せっかく銀座方面に行くなら、花見日和だし、上野公園にも足を伸ばして、ニュースで見るような賑やかな感じでも味わってみるか。
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うへー、こりゃ賑やかすぎる。
そうだ、せっかくなんで、上野動物園にも行ってみるか。
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あー楽しかった。時間がたっぷりあったのでほとんどの動物を見ることが出来た。ワニとワシくらいかな見てないのは。
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ん？　他にも何か見てないな？
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あ、「クイール」見るの忘れた。

サッカーで、上手いストライカーは一端ディフェンスの裏に姿を消しゴール前で再びボールの前に姿を現しゴールを決めるらしい。

ウチのマルオは、お腹がすくと自分の食器の前でじっと待っている。こちらがエサを入れようとすると一端何処かに姿を隠し、エサを注ぎ終わるとまたどこからともなく現れてエサにかぶりつく。

どちらも本能的な素質なのかは知らないが、マルオが猫界の強力フォワードであることは間違いないだろう。

すみません、ウチのものが。

栗コーダーで「ジャム・ザ・ハウスネイル」第11話の録音。最近ではジャムの録音でしか使わなくなった栗コーダー財団録音室。予算的なこともあるが、ここの環境音（通りを走る車の騒音含む）がジャムの空気間に一役買っているのも事実。

一昨年レコーディング予算で買ったNEVEをシミュレートしたHA、VINTECH AUDIOのDUAL72をジャムで初めて使ってみたが、音が良すぎて車の音もよりリアルになった。ウクレレなんかは綺麗過ぎて、あえていつものHAに戻したくらいなのだが、ジャムの場合、長い年月をかけて作って来たので、音も（たぶん）映像もその時々の機材でその時々の仕上がりになっている。Altiverb（たたみ込み演算リバーブソフト）を使いまくった回もあったっけ。そういうドキュメントを楽しんでもらうのもまたこの作品の見どころ、という解釈で。

ちなみに今回は、テルミン奏者Rom Chiaki嬢をフィーチャリングした音楽とストーリーになってます。

昨日買ってきた携帯ソフトをいじっているうちに、パソコン熱がちょこっと再発して、今日はATAカードをやや衝動買いしてきて、余っていたHDDを一台増設してみた（これでQS1GHzdualの内蔵HDDが80+80+160で320ギガになった）。

このATAカード、シリアルATA仕様になっていて、余っていたHDDは普通のATAだったのだけど、それをシリアルATA接続して高速化できるアダプターというのも同時に見つけたので、ダメもとで買ってみた。

で、1ギガくらいのファイルをコピーしてテストしてみたけど、うん、確かにちょっと速い。1.3倍増しって感じかな。よし、音楽データはこれからこのHDDに記録することにしよう。

と思ったら、ちょっとした問題が。再起動は問題なく出来るのだけど、システム終了後まもない起動や、ディープスリープからの復帰が出来ない。30分以上寝かすか、カード自体をPCIバスから外せば立ち上がるのだけど。うむー。掲示板とか見てみたら、RAID組んだりしている人の中にもちらほら同じ症状の人がいるみたいだなあ。寝る時以外は起動しっぱなしにしておけば問題ないけど、フリーズした時に30分以上回復出来ないとなると、やはり仕事では使いづらい。うむー。

ってことで、一気にG5欲しいなあって気分だ。いやいやそんなお金は何処にもないのだけど、２年前に買ったQS1GHzdualは、そのルックスとOS9起動可というポイントで未だに中古市場で人気が高いらしく、20万円近くで売れるようだ。２年経っても半額までしか値が下がっていないなんて、秒進分歩なパソコン業界では優秀な方ではないだろうか？

売り時を注意深く見計らうのも弱小市民が生きのびる手段のひとつ。

「重宝してやって下さい」

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今年、久しぶりに手帳を買ってみたことは前に書いたけど、やっぱり全然使ってない。使えてない。手帳離れしていた時期の気軽さに身体が馴染んでしまったことと、新しい携帯電話に簡単なスケジュール機能が付いているのでそれで済んでしまうというのも原因。

OS X付属のスケジュール帳iCalを使い始めた去年11月までの3年ちょっとの間、自分の予定はパームソース社のパームデスクトップに記していたのだが、そのパームデスクトップが開発終了してしまった。いつまでこのソフトがインストールされたパソコンを自力で維持できるのか自信もなく、何十年か経ってこの３年間を振り返る時にどうやって記憶を取り戻せばいいのだろう。

そういう点ではアナログの手帳は火事や水害に遭わなければ高い確率で記録を振り返ることが出来る。音楽データのリコールでもよく感じることだが、デジタルってなんだろうと考える瞬間だ。

そんなこと言いつつ今日「携帯シンク Plus for Mac」というソフトを買ってきた。携帯の電話帳、写真などをマックにバックアップしたり、マックで編集して携帯に戻したり出来るのはもちろん、OS XのiSyncを使って、iCalやアドレスブックとのデータの同期も出来る。なかなか重宝しそうだ。

そういえば、今でも携帯を持たない硬派なミュージシャン関島さんがオレのINFOBARを見て、「う〜ん、いいねえ、それ。電話の機能さえなければ僕も買うんだけどなあ。」と言っていた。

演奏のみだったけど栗コーダーで久しぶりにCM仕事。「燃焼系アミノ式」。

あのシリーズって曲は毎回同じなのかと思っていたら、ちゃんとコンテに合わせてアレンジが微妙に変わっていたんだな。今オンエアしている結婚式の胴上げ編ではオルガンと鐘の音が入ってますね。なるほど。

ということで、縦笛でやった次期バージョンが何編になるのか、見てのお楽しみ。

モーニング娘。と１日違いで映画「クイール」の試写へ。あ、試写じゃないや、今日から公開でした。

初日舞台挨拶ということで、よくワイドショーなんかで見る、役者や監督がスクリーンの前の緞帳の前でやっているあれ。あれに栗コーダーも参加して、挨拶と生演奏を１曲やって来た。

この映画がマーケットにしているであろう春休みの親子連れの姿はそれほど多くなく、会場は早朝から並んだコアな人達でいっぱいで、なんだか独特の雰囲気だった。崔監督のファン２０％、椎名結平、黒谷友香、両氏のファン３０％、映画好き１０％、舞台挨拶好き１０％、初物好き５％、動物好き５％、残り２０％が「クイール」のファンといったところかな？　いや、勝手な推測だけど。でも立ち見が出るほどの「犬入り満員」でした。

映画館で演奏するのは「闇を掘る」であがたさんと演った時以来２回目だったけど、やっぱりすごくデッドなんだな、小屋が。おまけにワイヤレスマイク２本だけというPA状況なので、音響的にはちょっと辛かったけど、取材陣のフラッシュがバシバシ光ったり、テレビカメラが何台も回っていたりしていて、あれ、メディア越しに見た時にメジャー感あふれる映像になっているマジックに期待しよう。ていうか、栗コーダーの演奏シーンがメディアに乗ることはまずないだろうけど。

写真は監督と出演者がロビーで取材を受けている間、楽屋で待機（ウェイト！）中のクイール役ラフィ君。

　「主役は僕だワン」

栗コーダーでUAの録音に参加。

ブースを分けずに一つの部屋で「せーの」で録音。たぶん歌は一発OKだろうと思っていたし、本人も「一発闘魂で行きます！」（「一発入魂」のことだろう・笑）と、やる前から気合いが入っていたので、ピリピリといい感じの緊張感で演奏できた。

で、一発とはいかなかったが、二発目でOK。その後、笛だけ何層かレイヤーして録音終了。ZAKさんのミックスも夕飯を食べに出かけている間にいい感じに仕上がっていた。今日は雑談している時間が一番長かったかもしれない。

UAの録音後の感想「いつもは歌入れしていても自分の息づかいしか聞こえへんのに、こっちからもあっちからもスー、スッって、息吸う音が聞こえてくるからゾクゾクしておもろかった。」

とあるトリビュートもののアルバムで４月に発売予定らしい。詳細はたぶん栗コーダーHPで。

いい意味でいい加減

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昨日の昇太さんの会で売らせてもらった物販物の精算（いつの間にか栗コーダーの物販担当になっているオレ）をしたついでに、確定申告に向け、領収書整理など。去年、AppleWorksで作った確定申告用のファイルがあったので、それに金額をポンポンと入力していった。おっ、意外と便利じゃん。もっと楽できるようにカスタマイズしよっと。

それにしても、昨日は栗コーダーのＣＤが飛ぶように売れた。お客さんの年齢層が高いというのもあるけど、基本的に芸ごとにお金を使う人が集まってるってことだろうなあ。あと景気回復の兆しという風にも思っておきたい。

栗コーダーで春風亭昇太さんの会にゲスト（色もの？）出演。

２年前と同じ本多劇場で、２年前と同じ「吉田さんのソファー」という新作噺に生演奏をあてた。昇太さんによると、この噺をやるのは今日で４回目で、２回目以降、栗コーダー付きでやっているのだそうだ。そうだったのか。あと何回やったらこれが古典と呼ばれるものになるのかなあ？　落語のことはよく分からない。

ただなんとなく分かったのは、噺の内容がしっかりしていれば、笑いの要素はその時々の旬なネタにアップデートしていけばいいんだなということ。音楽にも似たことが言えるかもしれない。曲がしっかりしていれば、ハウスだ、ドラムンベースだ、エレクトロニカだ、着せ替えながらやっていけるもんなあ。

ただ、今日のネタのアップデートはうまくいったのかなあ？　あ、もちろん音楽の部分の話ですよ。最新ヒットチャートはおろか、ここ数年の業界の動向に全く縁がないところで音楽をやっている栗コーダーなので、笑い＝タイムリーという部分ではまったく力になれなかった。もっとアンテナ張っておかないとな。

途中、栗コーダーのみのコーナーを１５分くらいもらって演奏したのだけど、限られた時間、しかも４００人の前となると栗コーダーにとっては晴れ舞台、の中に、「おしん」のテーマ曲を入れるあたり、とてもキャリア１０年目とは思えませんよねえ。いや、１０年目だからむしろこんなところに来ちゃったのか？　この１０年で譜面が広辞苑より厚みのある束になっているのだけど、他にレパートリーなかったっけな？